こんにちは。スマイレアデンタルクリニック院長の小林です。
先日、久しぶりにセミナーに参加しました。
最近はずっとWebでのセミナーばかりでしたが、久しぶりの対面でのセミナーでした。
青島徹児先生のダイレクトボンディングのハンズオンセミナー(実技のセミナー)を受講したのですが、このセミナーはとても人気があり、応募しても受講までに半年以上は待つことが一般的です。
私の場合は新型コロナ感染拡大の影響による度重なるセミナーの延期を経て、応募から1年半かかってようやく受講となりました。
ダイレクトボンディングとはコンポジットレジンという樹脂材料を使ってむし歯の治療や歯の形をきれいに修正する治療法で、一般的には保険適用外の治療になります。
保険適用のコンポジットレジン修復とは、使用するコンポジットレジンや治療のステップなどが異なります。
今回は2日間のセミナーで、1日目にレクチャーを受け、2日目に実技をおこないました。
実技では破折した前歯の歯冠修復(歯の形の復元)をしました。
模型を使いシェードテイキング(色合わせ)をおこない、その後、実際にコンポジットレジンを築盛します。
ダイレクトボンディングでは、歯の裏側から数ステップに分けてレジンを築盛し、
歯の裏側(上あご側) → 歯の内部 → 歯の表側(唇側)
といったように、徐々に形を作って行きます。
この工程は前歯のかぶせ物を作る技工操作とよく似ています。
大学病院勤務時代には技工をたくさん行っていたため、歯の内部構造を意識してレジンを築盛するダイレクトボンディングは、比較的慣れ親しんだ作業です。
それでも歯の形や色は人それぞれ1本1本違うので、そこが面白くて難しいところです。
レジンを盛って歯の形を作ったら、機械で削りながら表面の性状を整えて行きます。
右下の写真が完成したところです。
なかなか上手にできました。
青島先生は同じ医局出身で、所属するスタディグループでもお世話になっているのですが、そんな大先輩から「さすがクラウン・ブリッジだね」と言っていただけて少し自信が持てました。
今までダイレクトボンディングについては何度も講演を聞いてきましたが、今回ハンズオンセミナーを受けて、歯の色調の合わせ方や歯の表面性状の与え方について、今まで講演で聞いてきたよりもより実践的な部分を多く学ぶことができました。
自宅で受講できるウェビナーも良いですが、対面でのセミナーはより良い刺激となるので対面での良さも再確認できました。