| 主訴 | 前歯の歯ぐき付近の黒ずみと、左右の歯の見た目が気になる。 |
|---|---|
| 診断名・ 主な症状 |
前歯の既存クラウンによる歯頚部の黒ずみ、前歯の切縁位置の左右差。 |
| 治療内容 | 前歯の見た目が気になるとのことで来院された患者さんです。上顎右側側切歯(12)と中切歯(11)には、以前にメタルボンドクラウンが装着されていました。歯そのものの形や色は大きく損なわれていませんでしたが、歯ぐきに近い部分が少し黒く見えることや、経年的に前歯の先端の位置に左右差が生じていることを気にされていました。 そこで今回は、ジルコニアセラミッククラウン(プレミアム)による再補綴治療を行うことになりました。 まず、マイクロスコープを使用して既存のメタルボンドクラウンと金属製の土台(メタルコア)を慎重に除去しました。金属の土台は、歯の軸の方向や歯ぐき付近の色調に影響する可能性があるため、除去後の歯の状態を確認しながら治療を進めました。 ![]() 旧補綴物除去後 また、歯の根の中に感染が認められたため、感染根管治療を行いました。その後、ファイバー強化型コンポジットレジンとファイバーポストを用いて土台を再構築し、マイクロスコープで細部を確認しながら歯の形を整えました。 ![]() ever Xとファイバーポストで築造後 最終的な被せ物を装着する前には、仮歯(プロビジョナルレストレーション)を用いて歯の形態や歯ぐきの状態を整え、歯周組織が安定したことを確認してからシリコーン印象材による精密な型取りを行いました。 今回のジルコニアセラミッククラウン(プレミアム)の製作は、オーラルデザイン彩雲の滝澤氏に依頼しました。プレミアム症例で継続して連携している歯科技工士と相談しながら、天然歯との色調や形態の調和を重視して製作しました。 ![]() セット直前 歯周組織と調和している。 前歯の審美治療では、単に白くきれいな歯を作るだけでは十分ではありません。歯の形や先端の位置、歯ぐきとの調和、周囲の天然歯との色のなじみまで考慮することが大切です。そのため、歯の内部の治療から土台の再構築、仮歯による歯肉の調整、最終補綴物の製作まで、一つひとつの工程を丁寧に行いました。 治療後、患者さんには「想像を超えてきれいになった」と喜んでいただくことができました。 ![]() セット後 天然歯と調和している 装着から3年が経過した現在も、見た目の美しさと機能を維持し、良好な状態を保っています。 今後も定期的に経過を確認し、長期的に良好な状態を維持できるよう、しっかりとフォローしていきたいと考えています。 |
| 使用装置 | マイクロスコープ ファイバー強化型コンポジットレジン(ever X) プロビジョナルレストレーション シリコーン印象 ジルコニアセラミッククラウン(プレミアム) |
| 治療期間/ 通院回数 |
2か月/7回 |
| 費用 | プロビジョナルレストレーション 6600円×2 ファイバー強化型コンポジットレジン+ファイバーポスト 25300円×2 ジルコニアセラミッククラウン(プレミアム)209000円×2 試適 3300円×2 セット費用 6600円×2 |
- リスク・副作用
- 被せ物の治療では、歯を削る必要があります。
- 根管治療後も、根の先に炎症が再発したり、追加の治療が必要になったりする場合があります。
- ジルコニアセラミッククラウンは、強い噛み合わせの力などによって破損や脱離が生じる可能性があります。
- 歯ぐきの状態や経年的な変化によって、歯と歯ぐきの境目に隙間や色調の変化が生じることがあります。
- 良好な状態を維持するためには、定期的な検診と適切なメンテナンスが必要です。














