こんにちは。
GW前の話ですが、スイスの歯科機器メーカーであるEMS社主催のSDA(SWISS DENTAL ACADEMY)セミナーを受講し、従来とは異なる新しいメインテナンス方法であるGBT(GUIDED BIOFILM THERAPY)についての話を聞きました。
GBTでは口腔内の評価後にまずバイオフィルムを染め出してそれを目安(ガイド)として歯面清掃をおこなうことでオーバーインスツルメンテーション(歯面清掃による過度な侵襲)を防ぐことができ、効率的な清掃ができるそうです。
歯の表面の強固なステイン(着色)を除去するために使用するエアフローという機器をご存じでしょうか?
強固なステインを除去するには粒子の粗いパウダーを歯の表面に吹き付けるのですが、そうすると歯面に目に見えない細かいキズがつき、それをブラシやラバーカップを使って磨くのが大変です。
GBTではバイオフィルムや早期歯石の除去にエアフローを使用するのですが、その際に使用するパウダーがステイン除去に使用するものとは異なり超微細な粒子のものなので、歯や歯肉を傷つけずに歯面清掃ができるそうです。
個人的には、エアフローを使うと今まで器具が届きにくかった歯と歯の間などの清掃がしやすくなるということが大きな利点であると思っています。
細かい部分を簡単に清掃できると侵襲も軽減でき、治療時間も短縮できます。
治療時間が短縮できればその分の時間を説明などにあてることもできるので有意義な時間が増えることがうれしいところです。
スマイレアデンタルクリニック 院長 小林一久